コロナ感染したら今後はどうすれば? 検査キット、治療費、療養期間...高知県への取材を基にQ&Aをまとめました)
高知新聞 (2023/05/09
新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが、8日から季節性インフルエンザなどと同等の「5類」に引き下げられた。医療体制の仕組みが変わる中、「感染したかも」と思った時はどうすればいいのか。高知県への取材を基に整理した。
- Q.感染したかも?
A.対応機関にまず電話
- 発熱などコロナ感染が疑われる時に受診できる医療機関は8日以降は304カ所に。県内の医療機関約600カ所(企業内診療所など除く)の半数が対応する。県はホームページで病院名を公表しており、さらに増やす考え。まずは各医療機関に直接電話して受診希望を伝える。
- Q.検査キットで陽性に
A.医師の診断必要
- 薬局で購入した検査キットで陽性になった場合、診断確定には医師の診断が必要。受診する際は、陽性結果のキット画像を持参すると対応がスムーズになる。県内157カ所で行ってきた無料検査は終了する。薬局など78カ所は今後も有料で検査を受けられ、陰性を証明する書類も発行してもらえる。
- Q.病院での費用は?
A.季節性インフルと同等
- これまで全て公費で賄われてきたが、今後は保険診療となり自己負担になる。高額なコロナ治療薬は9月まで公費負担が続くため、負担額は季節性インフルエンザと同等。厚生労働省の試算によると、70歳未満の窓口負担3割ならこれまで初診料など2590円だったが、最大4170円(季節性インフルは最大4450円)。
入院医療費は9月まで、高額療養費制度の自己負担限度額から2万円が減額される。厚労省によると、75歳以上で年収383万円以下の住民税非課税でない人が中等症で10日間入院すると、自己負担は3万7600円(食事代は別に1万3800円)。
- Q.療養期間の目安は?
A.発症翌日から5日間
- 外出自粛要請はなく個人の判断に委ねられる。厚労省は「発症翌日から5日間かつ、症状軽快後1日経過するまで」を目安としている。一方、児童・生徒はこの期間を出席停止とする。
濃厚接触者という概念もなくなる。同居家族らが感染した場合、発症翌日から5日間は体調に注意し、マスク着用と、重症化リスクが高い人との接触を控えるよう促している。
(大山泰志)