メニエール病症状改善に日常生活でできること・再発予防法)

all about (2023/07/28

メニエール病の症状改善は生活習慣から!

メニエール病治療は薬の服用から中耳加圧療法、高圧酸素治療まで様々ですので、主治医と相談しながら進めていくことになりますが、日常生活でも生活習慣を工夫していくことも有効です。
まずは以下のような点でできるところから改善していきましょう。


「メニエール病に効く食べ物」はあるのか

メニエール病を治す方法として、「メニエール病に効く食べ物」「メニエールに良い食べ物」などを調べている方もいらっしゃるようです。医学的なアプローチとは異なりますが、以下のような食品は血行促進や代謝促進作用の点からメリットがあるかもしれません。

ハチミツレモン水
ハチミツにはビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、中でもビタミンB群は血行促進や疲労回復に効果があります。レモン汁に含まれるビタミンCやクエン酸は抗酸化作用、代謝促進作用が期待されます。手軽に飲めるので試してみてもよいかもしれません。
バナナ
細胞内の水分量を正常に保つ働きを持つのはカリウムです。バナナは手軽に食べることができ、カリウムを多く含む食品です。
ホッキ貝、牡蠣、アサリ、イワシ、アジ、サバ缶、レバーなど
その他ビタミンB12を含む食品や亜鉛もよいでしょう
ビタミンB12は正常な血液を作ったり神経の働きを調整する作用があります。亜鉛は抗炎症効果があります。

ただしこれらはいずれも食品であり、治療効果の明らかな薬ではありません。過度の健康食品依存にならないよう注意することが大切です。

メニエール病治療中のコーヒー・カフェイン摂取や飲酒は控えめに

反対に、むくみの原因となる食品や飲料は避けた方がよいでしょう。カフェインの摂取や過度の飲酒は血流を悪くし、むくみの原因となってしまうので、控えめにしたほうが良いです。

メニエール病の症状は梅雨などの低気圧、飛行機で出やすい傾向も

一つの傾向として、メニエール病の発作は夏時期と同様の高気圧の状態ではでは起こりにくくなります。一方で、梅雨時期、季節の変わり目、台風時期などの低気圧の状態では発作が出やすくなります。
飛行機も低圧の影響で内耳に負担がかかりむくみやすくなるため、メニエール病の発作後3日くらいはできれば避けて様子を見たほうが良いです。
飛行機搭乗の際には、
などの工夫を試してみるのもよいでしょう。

今メニエールの症状で辛い思いをされている方へ

私がドイツ留学時代、めまい患者全体の中でメニエール病は何%いるかとの問いに10%以下と答えたところ、正しいと言われました。現在世の中は逆の方向に進んで、メニエール病=めまい、めまい=メニエール病という風潮が、患者さんも医師でもあるように感じます。これは間違いであり、メニエール病の患者さんは実際には少ないのです。ただ分類上、めまいのない場合もメニエール病とついているため、さらに混乱をきたしています。
重要なことはめまいの専門医に正しい診断を受け、適切な治療や予防をすることです。時間はかかりますが、必ず良くなります。
メニエール病に関してもサプリや健康食品などの民間療法に近いアプローチもさまざまあるようですが、先述の通り過度の健康食品には注意し、惑わされないようにしましょう。